特選鑑賞室
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収蔵する浮世絵の中から厳選した優品1点を
月替りでご紹介しています。
※設備改修工事のため今年度は7月以降休止します。
令和6(2024)年度
4月
絵師未詳
「花筏」
享保〜宝暦期(1716ー1763) 横中判錦絵
桜の舞い散る中、振袖姿の侍女が貴人を載せた筏船の舵を取り進んでいます。紅を主体に筆彩色を行った紅絵。初期浮世絵の素朴さと中世的な画題が調和した典雅な作品。
5月
歌川国芳
「東都富士見三十六景 佃沖晴天の不二」
弘化1年(1844)頃 横大判錦絵
江戸市中から富士山を望む風景画のシリーズ。北斎「富嶽三十六景」に触発された作品。佃沖の船から遠望する富士山は、半分を漁師の四ツ手網に透かし見るという奇抜な構図。
6月
葛飾北斎
「風流無くてなゝくせ 遠眼鏡」
享和期(1801ー1803)頃 大判錦絵
北斎の希少な美人大首絵。無くて七癖とは誰にも癖があるという意味の諺。外出して遠眼鏡を覗く母娘は物見遊山癖でしょうか。細面の上品な顔立ちは、享和期の美人画の典型です。
観覧料
一般300(240)円、学生200(160)円
70歳以上と18歳以下の方、および高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在学する生徒は無料です。
- 特選鑑賞室のほか、すべてのコレクション展示室、茶室をご覧いただけます。
- ( )内は20名以上の団体料金です。
- 身体障害者手帳、戦傷病者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をご提示の方と、その介護者(1名)は無料です。