浦上コレクションについて
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「浦上コレクション」は、山口県萩市出身の実業家であった浦上敏朗氏(うらがみ としろう、1926–2020)が蒐集された、浮世絵と東洋陶磁を核とした美術コレクションです。もともと美術を愛好していた浦上氏は、30歳代の頃から、実業家として会社の経営を行う傍ら、美術コレクターとしての活動をはじめます。以来、40年近くにわたって蒐集された2,000点を越えるコレクションは、浦上氏の地域活性化への思いと文化的貢献の願いから、1993(平成5)年に山口県に一括して寄贈され、このことを契機として、当館が1996(平成8)年に開館しました。浦上氏は2020(令和2)年に逝去されるまで、当館名誉館長として美術品の寄贈を続けられ、コレクションの充実を図られるなど、当館の発展に大きな貢献を果たされました。当館では、コレクション展等を通じて、ご来館のみなさまへ「浦上コレクション」を紹介しています。
- 浦上コレクションには、御長男である浦上満氏(うらがみ みつる、1979–)の名義で行われた作品も含まれます。
- 〈参考文献〉
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- 浦上敏朗『或る美術コレクターの生活』(平凡社、1996)
- 浦上敏朗『執念と欲望と。或る美術蒐集家の追憶』(河出書房新社、2024)
おもな浦上コレクション
浮世絵
葛飾北斎|風流無くてなゝくせ 遠眼鏡
大判錦絵 享和期(1801–1803)頃
喜多川歌麿|難波屋おきた
大判錦絵 寛政5年(1793)頃
東洋陶磁
藍三彩 宝相華文 三足盤
唐時代(8世紀) 径:29.2cm
青花 月兎文 栗鼠耳角扁壺
朝鮮時代(18世紀) 高さ:16.4cm