山口県立萩美術館・浦上記念館|山口県萩市

特選鑑賞室

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収蔵する浮世絵の中から厳選した優品1点を
月替りでご紹介しています。

令和8(2026)年度

4月

歌川広重
「菖蒲に白鷺」

天保3~6年(1832~1835)頃 大短冊判錦絵

菖蒲の咲く水辺に舞い降りる白鷺を描く華やかな作品。鷺は紙の色とし、版木で凹凸をつける空摺の技法で羽根を表しています。

画像:「菖蒲に白鷺」

5月

歌川広重
「紫陽花に翡翠」

天保3~6年(1832~1835)頃 大短冊判錦絵

紫陽花のみずみずしい彩色をぼかしで表現し、翡翠や背景の鮮やかな彩色との対比も見どころです。若狭屋の版元印がある早い摺の作品。

画像:「紫陽花に翡翠」

6月

歌川広重
「松にいんこ」

天保3~6年(1832~1835)頃 大短冊判錦絵

常緑であることから長寿の象徴とされる松の木に、舶来の赤い鸚哥がとまっています。異国風の新しさと吉祥的な意味合いをもつ格調高い作品。

画像:「松にいんこ」

7月

二代歌川広重
「名所江戸百景 赤坂桐畑雨中夕けい」

安政6年(1859) 大判錦絵

「名所江戸百景」のうち、二代広重が初代の没後に手がけた作品。赤坂御門に向かう坂道が雨にかすむ様子を遠景に描いた優品。

画像:「名所江戸百景 赤坂桐畑雨中夕けい」

8月

歌川国芳
「東都富士見三十六景 佃沖晴天の不二」

弘化元年(1844)頃 横大判錦絵

江戸市中から富士山を望む風景画のシリーズ。本図は佃沖から四手網越しに富士山を遠望し、幾何学的な構図が特徴です。

画像:「東都富士見三十六景 佃沖晴天の不二」

9月

歌川広重
「木曽海道六拾九次之内 宮ノ越」

天保6~14年(1835~1843)頃 横大判錦絵

溪斎英泉が24図を描き、歌川広重が引き継いで47図を手がけ、完結したシリーズ。宮ノ越は詩情あふれる月景色を描いた名作。

画像:「木曽海道六拾九次之内 宮ノ越」

10月

飾北斎
「諸国名橋奇覧 すほうの国きんたいはし」

天保2~5年(1831~1834)頃 横大判錦絵

山口県岩国市の錦帯橋を描いた作品。北斎は名所図絵などから景観や橋の構造を学び、風情ある雨の情景に仕上げています。

画像:「諸国名橋奇覧 すほうの国きんたいはし」

11月

歌川豊国
「松本米三郎」

寛政11年(1799)頃 大判錦絵

役者の個性を美しく誇張し、匂い立つ色香まで伝える作品。写楽と競合して好評を勝ち取った豊国は、満を持して大首絵を手がけました。

画像:「松本米三郎」

12月

溪斎英泉
「美艶仙女香 はつ雪や」

文政(1818~1831)中期頃 大判錦絵

白粉「美艶仙女香」の宣伝をかねたシリーズ。コマ絵は寒さに体を寄せ合う2匹の犬。俳諧讃は、女性の足元の美しさを想像させます。

画像:「美艶仙女香 はつ雪や」

1月

歌川国政
「尾上栄三郎の曽我五郎」

享和3年(1803)頃 大判錦絵

国政は、活躍当初から豪華な大首絵を描きました。本図は弱冠20歳の尾上栄三郎が演じる曽我五郎。荒事の躍動感に満ちた作品です。

画像:「尾上栄三郎の曽我五郎」

2月

鈴木春信
「風流五色墨 長水」

明和5年(1768)頃 中判錦絵

早春の庭が見える室内で戯れる若い男女。錦絵の草創期に活躍した鈴木春信は、みずみずしい色彩と甘美な画風が特徴です。

画像:「風流五色墨 長水」

3月

喜多川歌麿
「扇屋内花扇 よしの たつた」

寛政8年(1796)頃 大判錦絵

喜多川歌麿が描いた寛政期を代表する遊女、吉原の花扇。しなやかな線描で花扇の気品ある個性を描き出しています。

画像:「扇屋内花扇 よしの たつた」

観覧料

一般400円(320円)、学生250円(200円)

70歳以上と18歳以下の方、および高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在学する生徒は無料です。