切嵌象嵌接合せ箱「晩夏」 きりばめぞうがんはぎあわせばこ「ばんか)」
山本晃 やまもとあきら
- 2010年
- 当館蔵(山本久代氏寄贈)
畑にたわわに実るトウモロコシに一匹の蛙を添えることで、箱の蓋上に生命が息づく夏の情景を見事に表現した金工作品です。
山本晃【やまもとあきら】(1944~2024 山口県光市生まれ)は、金工作家として独学で制作を始め、金属板を模様に合わせて切り抜き、同じ形に切った別の色の金属板をはめ込む「切嵌象嵌【きりばめぞうがん】」や、色の異なる金属同士を組み合わせる「接合せ【はぎあわせ】」の技法によって、金属の硬さや冷たさを感じさせない詩情豊かな金工作品を創り出しました。2014年にはそうした作品が高く評価され、重要無形文化財「彫金【ちょうきん】」の保持者(人間国宝)に認定されました。
本作は、「切嵌象嵌」や「接合せ」という金工技法により、様々な色合いの「色金【いろがね】」の美しさを活かして自然をモチーフに細密な装飾表現が見事に結実した作品で、山本独自の卓越したデザインセンスがよくうかがえます。
2026年4月28日(火)から2026年8月23日(日)まで
コレクション展・工芸展示「山本晃―生命の輝き」にて出品
コレクション展・工芸展示「山本晃―生命の輝き」にて出品