今様美人　二いまようびじん　に

水野年方みずのとしかた

明治31年(1898)　
横大判錦絵
当館蔵

「今様美人」は、一年の各月の行事とともに明治期の女性を描いたシリーズです。２月と言えば梅見。少女と、その母親と思われる女性が、茶屋でくつろぎながら梅を観賞しています。
本図のように、梅林には行楽客のための梅見茶屋が設けられました。
よく見ると、背景の梅の樹は輪郭線が省かれています。精巧な彫りと摺りによって、絵師が筆で描いたかのような表現がなされています。

2025年1月28日(火)から3月5日(水)まで
コレクション展・浮世絵「美人画の四季」にて出品

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