萩富士図割高台茶碗 はぎふじずわりこうだいちゃわん
![画像:[萩富士図割高台茶碗]の画像](https://hum-web.jp/wp/wp-content/uploads/2025/02/20250102_touyoutouji_W653_2.jpg)
- 江戸時代後期・六代林半六作
- 当館蔵
茶碗の胴部(碗の中段あたりの部分)に山が描かれており、これは富士山とされています。萩焼で、このように絵付けされたものは珍しく、今日までのこっている江戸時代のものを通して見ても、その例は極めて少ないです。
また、この茶碗は形においても個性的なものとなっています。どういう点が特徴かと言うと、碗の胴部から口縁部(碗部の上端)へ一段と外側に開いていく形、また、腰部から高台脇(高台の付け根のあたり)にかけて強くのこっている削りの痕、さらに、3ヶ所が切られた高さのある高台、と、いくつかの特徴をもっていますが、それらが見事に調和してバランスの良い形となっているという点からも優れた作品と言えるでしょう。
これは、江戸時代後期の陶工、林窯六代 林半六(弥十郎、古林仕平、泥平)の作と伝えられており、その技術力の高さを伝える数少ないものとして大変貴重な作品です。
2025年1月2日(木)から2025年4月13日(日)まで
コレクション展・東洋陶磁・陶芸「茶陶 萩」にて出品
コレクション展・東洋陶磁・陶芸「茶陶 萩」にて出品