今姿　高砂やいますがた　たかさごや

山本昇雲やまもとしょううん

明治39年(1906)
大判錦絵
当館蔵

揚帽子(あげぼうし)を被った若々しい花嫁が描かれています。
薄緑色の背景から、こちらに向かって一歩前へ出てくるようにも、あるいは、お辞儀をしているようにも見えますね。口元に着物の袖を添えて、恥じらいの様子が伝わってきます。
顔立ちに注目すると、目元はくっきりとした二重まぶたをしています。豊かなまつ毛や、光を受けて輝く黒目が美しく、ぷっくりとした唇には、艶っぽさが感じられます。

2025年3月14日(金)から4月13日(日)まで
コレクション展・浮世絵「美人画の四季」にて出品

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