山口県立萩美術館・浦上記念館|山口県萩市

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青花菊唐草文碗 せいかきくからくさもんわん

画像:[青花菊唐草文碗]の画像

 口縁がわずかに外反し、高台が高く作られたベトナム青花(染付)の碗で、側面には菊唐草文、裾にラマ式蓮弁文がめぐって描かれています。本作と似た碗が「安南染付」の茶碗としてわが国にいくつか伝来しており、茶の湯の器として用いられてきたことがわかります。
 本作は浦上敏朗氏旧蔵のベトナム陶磁コレクションの1点です。その内容は、ベトナム陶磁が最も隆盛した1516世紀の青花や五彩の作品となっています。実はこれらは、浦上敏朗氏の夫人である翠氏が生前茶の湯の道具としてお使いになっていたもので、いわゆる「安南」と呼ばれる茶碗、水指、香合などを中心とした茶道具一式となっています。今回の展示では、こうした浦上敏朗氏旧蔵のベトナム陶磁コレクションも一堂に展示しています。

2025年6月24日(火)から2025年9月28日(日)まで
コレクション展・東洋陶磁「アジア陶磁の茶道具―取り合わせの楽しみ」にて出品

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