旅みやげ第三集　福岡西公園たびみやげだいさんしゅう　ふくおかにしこうえん

川瀬巴水かわせはすい

昭和３年(1928)
多色摺木版画
当館蔵

　川瀬巴水(1883-1957)は、大正から昭和にかけて活躍した風景画家です。大正12年（1923）9月の関東大震災によって、作品制作のもととなる188冊ものスケッチを焼失した巴水は、翌10月から長期の旅に出て、新たに日本各地の風景を描きとめていきます。「旅みやげ第三集」シリーズは、この旅ののちに出されたものでした。
　本作で描かれているのは、福岡西公園から日本海側を眺めた風景。海面や空の青色が鮮やかで、松の木は光と影のコントラストがはっきりと表現されています。

2025年7月29日(火)から8月24日(日)まで
コレクション展・浮世絵「郷愁の風景―川瀬巴水」にて出品

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