山口県立萩美術館・浦上記念館|山口県萩市

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黒蜥蜴壺 くろとかげこ

止原理美 とめはらまさみ

画像:[黒蜥蜴壺]の画像

《黒蜥蜴壺》はストーリー性を帯びた壺です。その表面には、地上へ向かって這【は】うような動きを見せる無数の蜥蜴が表現されています。蜥蜴の体は器面を彫ってその形を表現しており、目はさまざまな色で彩色された別作りものを付けて作っています。この目は、生き物をモチーフにした止原の作品において要となっているもので、蜥蜴たちのいきいきとした姿は、本作品を器の概念にとらわれないものとし、むしろ蜥蜴の生命力を表現する舞台としての壺という方程式を築いています。さらに、作品の最もみどころである壺の口の部分では、フィギュアとなった一匹の蜥蜴と、鮮やかな青い羽をもった蝶【ちょう】が向き合っており、新たな出会いの瞬間をとどめたような表現がたいへん印象的です。本作品は、当館が3年に一度開催している「現在形の陶芸 萩大賞展」Ⅴ(2019年開催)において高い評価を得て、最高賞である萩大賞を受賞し、萩焼に新風を吹き込みました。

2026年1月17日(土)から2026年4月26日(日)まで
コレクション特別展・陶芸「萩焼の現在形」にて出品

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