恒久破壊Ⅰ こうきゅうはかいいち
十三代三輪休雪 じゅうさんだいみわきゅうせつ
- 1987年
- 当館蔵
「恒久破壊Ⅰ」は、十三代休雪が1987年に初めての個展で発表した作品です。大きなろくろと普通よりかなり太めの紐作りの併用で厚く立ち上げた土の円筒を、口の一か所に縦に一筋切れ目を入れ切り開き、自然に亀裂を生じさせたものです。やきものの生成過程における土がもっている本来のおもしろさ、土の本然的なエネルギーを圧倒的なスケールで伝えてくれるものといえます。十三代休雪の陶芸の核となるものは、「土」と自己との関わりです。400年の歴史をもつ萩で作陶しながらも、土の生の主張を聞き続け、そうした土と自己との交わりが十三代休雪の陶の造形作品には常に底流に流れています。
2023年12月12日(火)から2024年6月23日(日)まで
コレクション展示・陶芸「十三代三輪休雪の陶」にて出品
コレクション展示・陶芸「十三代三輪休雪の陶」にて出品