山口県立萩美術館・浦上記念館|山口県萩市

陶芸2・工芸

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開催中のコレクション展

[工芸]山口県の伝統工芸II ―赤間硯・金工・漆芸―

2024年3月12日(火)〜6月23日(日)

伝統工芸は、先人から受け継(つ)いだ工芸技術をもとに、いまでも進化を続けるものです。かつて、日常の器や調度品は、手仕事によって作られたもので成り立っていましたが、社会の近代化にともない、ものづくりの機械化が進み、現代ではどの工芸分野も存続が厳しくなってきています。
しかし、歴史を重ね培(つちか)われてきたわざには、未知数の可能性があります。ものの機能を高めることはもちろん、美的表現においても引き継がれたわざをベースにして自由度を高め、目にしたことのない感動を生み出し続けていると言っても過言(かごん)ではありません。
山口県では、さまざまにある工芸のうち「萩焼(はぎやき)」「赤間硯(あかますずり)」のわざを無形文化財として指定し、保護しています。本展覧会では、山口県ゆかりの作家による「赤間硯」に加え、国指定重要無形文化財「彫金(ちょうきん)」の保持者である山本晃(やまもと あきら)の作品や、漆芸(しつげい)作品を展示し、この地域にしかない卓越(たくえつ)したわざを紹介します。

画像:堀尾卓司《涛》
堀尾卓司《涛》1970年代
撮影:山﨑信一

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