茶陶 萩
2025年1月2日(木)~4月13日(日)
17世紀初頭、長州藩のもとでつくられはじめた萩焼。今日のこっている江戸時代の萩焼の数々のなかでも、茶碗をはじめとする茶の湯の道具(茶陶【ちゃとう】)は多く伝えられています。
萩焼の魅力は、たとえば「ざんぐり」といった言葉で形容されるような柔らかな質感でしょう。おもに山口県内で採れる見島【みしま】土、金峯【みたけ】土、大道【だいどう】土の3種をブレンドしたものが知られ、砂粒が多く混じる目の粗い土
や精製された肌理の細かい土があり、さらに色彩は濃い茶色、肌色、灰白色などさまざまです。
また、素地【きじ】の上に掛けられる釉薬にも、古くより愛されてきた枇杷色や、やわらかい白色などいくつか種類があり、こうした釉薬と素地との組み合わせの幅広さが、萩焼のさまざまな魅力を生み出しているのです。
本展覧会では、萩の江戸時代から現代の茶陶を展示し、その多様性をご覧いただくとともに、萩の茶陶のうつりかわりを紹介します。
ギャラリートーク(担当学芸員による作品解説)
- 2025年1月25日(土)11:00~(約30分)
- 2025年3月22日(土)11:00~(約30分)
- 事前申込不要(要観覧券)