アジア陶磁の茶道具―取り合わせの楽しみ
2025年6月24日(火)~9月28日(日)
中国からもたらされた抹茶【まっちゃ】を飲む喫茶【きっさ】の風習は、室町時代に茶の湯という日本独自の文化として新たに発展し、桃山時代に千利休【せんのりきゅう】(1522 ~ 91)が茶の湯を大成して以降は、武家や公家をはじめ、町人へもさらに広がり、江戸時代には遊芸【ゆうげい】の一つとして展開していきました。
茶の湯に用いられた茶道具は、時代時代の茶の湯に関わる人々の好みや美意識が反映され、日本で見立てられた中国、朝鮮、東南アジアの多様なうつわのほか、日本で茶の湯のために作られた和物のうつわも知られています。
本展では、特別展「躍動するアジア陶磁―町田市立博物館所蔵の名品から―」開催に合わせ、当館所蔵の中国陶磁、朝鮮陶磁、ベトナム陶磁、日本陶磁といったアジア陶磁の中から、茶陶や茶道具に見立てたやきものを展示し、これまで茶人たちがその取り合わせの妙を楽しんだ茶の湯のうつわの世界を紹介します。
ギャラリートーク(担当学芸員による作品解説)
- 2025年7月26日(土)11:00~(約30分)
- 2025年9月27日(土)11:00~(約30分)
- 事前申込不要(要観覧券)

ベトナム 15~16世紀
当館蔵(浦上満氏寄贈)