色絵磁器の美
2026年3月31日(火)~5月24日(日)
色絵磁器【いろえじき】とは、高温焼成した磁器の釉薬【ゆうやく】の上に赤や緑、黄など様々な色絵具で文様を描き再度焼き付ける上絵付【うわえつ】けの技法を施したものです。この装飾技法は中国・明【みん】時代の景徳鎮官窯【けいとくちんかんよう】で発達を遂げ、嘉靖【かせい】年間(1522〜1566)から万暦【ばんれき】年間(1573〜1620)にかけて爛熟【らんじゅく】期を迎えます。特に万暦期の五彩【ごさい】(色絵)磁器は日本で「万暦赤絵【ばんれきあかえ】」と呼ばれ、続く明末清初【みんまつしんしょ】期の景徳鎮民窯の「天啓【てんけい】赤絵」や「南京【なんきん】赤絵」、福建省【ふっけんしょう】の漳州窯【しょうしゅうよう】で焼かれた「呉州【ごす】赤絵」などとともに人気を博し、日本の色絵磁器にも影響を与えています。日本では17世紀に肥前【ひぜん】・有田【ありた】(佐賀県)で始められ、柿右衛門【かきえもん】、鍋島【なべしま】、九谷【くたに】などの色絵磁器が知られており、その伝統的な色絵技法は、わが国の伝統工芸(陶芸)の「技【わざ】」として今も新たな芸術作品を創り出しています。
本展では、当館が所蔵する彩り豊かな中国と日本の色絵磁器を展観し、磁器の上にそれぞれ独自の色調と文様表現を花開かせた華麗なる色絵磁器の世界を紹介します。
ギャラリートーク(担当学芸員による作品解説)
- 2026年4月25日(土)11:00~(約30分)
- 事前申込不要(要観覧券)
日本・有田
江戸時代 17世紀
当館蔵