三輪窯―陶の造形―
2026年1月17日(土)〜4月26日(日)
三輪窯【みわがま】は寛文3年(1663)、萩藩に召し抱えられた三輪忠兵衛利定【としさだ】(初代休雪)に始まります。利定は優れた技量をもつ御雇細工人【おやといさいくにん】として藩に仕え、天和2年(1682)に松本村(現・萩市椿東)に居を定めます。そして、元禄13年(1700)には藩命により上洛し、樂【らく】家五代の吉左衛門(宗入【そうにゅう】)より楽焼を学んだと伝えられています。
大正から昭和期にかけては、三輪休和【きゅうわ】(十代休雪)と弟の壽雪【じゅせつ】(十一代休雪)が、折からの桃山茶陶の再評価の機運に乗って様々な挑戦を試みました。三重県ゆかりの銀行家で陶芸家でもあった川喜田半泥子【かわきたはんでいし】との交流もそのひとつです。また、萩焼伝統の藁灰釉【わらばいゆう】を改良して「休雪白【きゅうせつじろ】」と呼ばれる純白で滑らかな釉薬を用いた作品を創り上げたことも特筆されます。こうした活動が評価され、昭和45年(1970)に休和、同58年(1983)には壽雪が国の重要無形文化財「萩焼」保持者に認定されています。
約400年の伝統をもつ萩焼の窯のひとつとして、三輪窯は常に伝統を重んじ、それに甘んじることなく新たな可能性を模索し続けてきました。本展示ではこうした三輪窯歴代の作品を紹介し、その卓抜した造形をご覧いただきます。
ギャラリートーク(担当学芸員による作品解説)
- 2026年2月14日(土)11:00~(約30分)
- 2026年3月14日(土)11:00~(約30分)
- 事前申込不要(要観覧券)
《白萩手桶花入》
1965年
当館蔵