焼締陶―土と炎の造形美
2026年4月28日(火)〜10月12日(月・祝)
焼締陶【やきしめとう】とは釉薬【ゆうやく】を施さずに約1200~1300℃の高温で長時間焼成したやきものです。土が硬く焼き締まるため丈夫で水をほとんど通さない性質をもち、穀物や水を蓄える壺や甕【かめ】、調理用の擂鉢【すりばち】などの実用品に適していました。
日本では平安時代の終わり頃から鎌倉時代にかけて、常滑【とこなめ】・越前【えちぜん】・信楽【しがらき】・丹波【たんば】・備前【びぜん】などで焼締陶の生産が始まり、人々の生活になくてはならないものとなります。また室町時代になると、土肌を感じさせる素朴な佇【たたず】まいや火と灰のはたらきによって偶然あらわれる表面の変化(窯変【ようへん】)が茶の湯の美意識に適【かな】うものとして好まれました。やがて桃山時代になると、そうした変化を意図的に取り入れた茶陶としての作品も数多くつくられました。
本展示ではこうした焼締陶の魅力を館蔵コレクションによって紹介します。土と炎が織りなす造形の美をぜひご鑑賞ください。
ギャラリートーク(担当学芸員による作品解説)
- 2026年5月23日(土)11:00~(約30分)
- 2026年9月26日(土)11:00~(約30分)
- 事前申込不要(要観覧券)
室町時代
当館蔵