山口県立萩美術館・浦上記念館|山口県萩市

おすすめの一品

  1. ホーム
  2. おすすめの一品
  3. 信楽壺(せんべいつぼ)

信楽壺(せんべいつぼ) しがらきつぼ(せんべいつぼ)

画像:[信楽壺(せんべいつぼ)]の画像

ただいま陶芸館では「焼締陶-土と炎の造形美」を開催中です。
焼締陶(やきしめとう)とは釉薬をかけずに約12001300℃の高温で長時間焼成したやきもの。土が硬く焼き締まるため丈夫で水をほとんど通さないことから、穀物や水を蓄える壺や甕、調理用の擂鉢などの実用品に適していました。また、その実用本位の武骨さが茶人たちに愛され、室町時代以降は備前焼や信楽焼などが茶陶としての地位を確立しました。
今回ご紹介する「煎餅壺(せんべいつぼ/せんべつぼ)」と呼ばれる壺もそうした茶の湯と密接に関係する焼締陶で、江戸時代に信楽で作られたものです。高さは31センチ余り、赤銅色の素地は厚く頑丈で、見た目以上に重量があります。また表面には火ぶくれと呼ばれるデコボコや石はぜと呼ばれる割れが随所に見られます。
ちなみに「せんべいつぼ」という名の由来ははっきりしないようで、火ぶくれや割れが煎餅の肌に似ているからという説のほか、古来こうした壺に古銭を入れて保存した例が多いことから「銭瓶壺(せんべつぼ)」の字をあてたという説も見られます。
ひとつこの機会に会場で実物を見ながら考えてみてはいかがでしょうか。

2026年34月28日(火)から2026年10月12日(月・祝)まで
コレクション展・陶芸「焼締陶―土と炎の造形美」にて出品

これまでのおすすめの一品