山口県立萩美術館・浦上記念館|山口県萩市

陶芸1

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開催中のコレクション展

龍―伝説への道

2024年7月9日(火)〜12月22日(日)

 中国で生まれた龍は、最高の瑞祥を示す神獣として知られ、古くから装飾文様として用いられてきました。とりわけ皇帝の象徴としてやきものに盛んに表現されるようになるのは元時代(1271~1368年)以降です。明時代初期(15世紀)に景徳鎮窯に宮廷の御用磁器を焼造する官窯が置かれるようになると、五爪の龍の文様が皇帝を象徴する文様として一つの完成された姿を示すようになり、それらは後代の規範ともなって引き継がれていきます。朝鮮半島でも龍は、中国の影響を受けて高麗青磁や朝鮮王朝時代(1392~1897年)の官窯の磁器に表されています。
 本展では、中国・朝鮮の歴代王朝のやきものに表された龍文様の作品をはじめ、龍のモチーフを自己の表現として取り込み壮大なスケールの物語として展開した三輪龍氣 生(1940-)の《龍伝説》シリーズの陶芸作品を展観し、これまでの東洋の造形の世界においてその魅力的な世界観を展開した龍のかたちを紹介します。

出品目録(PDF)

ギャラリートーク(担当学芸員による作品解説)

  • 2024年7月27日(土)11:00~(約30分)
  • 事前申込不要(要観覧券)
画像:三輪龍氣生
《愛の季》
2010年
当館蔵
三輪龍氣生
《愛の季》
2010年
当館蔵